桜の木が色付くこの季節。
今年も変わらず「あの日」がやって来た。
初めて出会った12才の頃はお互い仲が悪く罵倒し合ってたっけ。
いつの間にか心許せる仲になり、かけがえのない友となっていた。
我儘を言う俺の傍らには、いつも奴が笑いながら居たんだ。俺を諌めるんだ。
…そんな奴がこの世を去って8年の月日が経つ。
あの日、桜が満開だった3月某日。
大勢の仲間でバカ騒ぎするのが大好きだった。そんな奴だった。
誰にでも優しく接し、決して他人を悪く言わない。
簡単そうで中々出来ない。
だから野郎にも女子にも愛されてた。
俺は毒の無い奴に向かって、しばしば毒を撒き散らしネガティブな話も笑い事にし接し続けたんだ。
俺達にはそれが心地良いモノだったんだ。
だから俺は奴の、もとい「Yっち」の好きだったバカ騒ぎを毎年企てる。
多くの仲間達の賛同と協力を得て仕切り役に徹する。
皆で墓前にお参りって訳には行かない事情がある。
墓も無いしな。
俺は毎年Yっちのご両親を訪ね、写真の前で線香を手向ける。
そして遺影に向かい心で呟く。
「今年も騒いで酔っ払って笑い飛ばすぜ」と。
最高の供養。俺はそう信じている。
一人だけ先に逝っちまったYっち。永遠に時を止めてしまった。
生きている俺達は常に流れて行く時の中で魂と情熱を燃やす。
笑っちまうけど、バカ騒ぎする為に毎日身を粉にして働いてるんだぜ?
そんな分かり易い人生で俺はいーかもな。
俺にとってある意味区切りの日。
また明日から黙々と日常と対峙する。
来週は3曲レコーディングだ。
気持ちも新たにちまちまやってくぜ~(笑)
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- 2012/04/01(日) 21:24:32|
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