年明けに第2期工事がスタートした渋谷区某所の現場。
まあ当然大手ゼネコンが絡む訳だが、この現場はちょいと違う。
現場自体は「O組」がメインである。
俺達の1次会社は表向き直受けの形を取り、会社の看板背負って施工する寸法だ。
金の流れはO組経由(苦笑)
O組の若い監督から聞いた話じゃ、この現場は当初の入札で決定したのは大手「S」だった。
その後あっさりと身を引いたっつー話。
何故かって?そりゃあ困難な現場だからでしょ。採算合わないと判断したんだろうな。
事実、俺達が昨年からここに入ってO組の所長が2回交代してる(笑)
最初の所長は追い詰められた様な顔してたっけ…気の毒だったな。
思うに、この現場はクレームの量がハンパ無い多さ!
他では余りお目にかかれない奇想天外な苦情が来る。
その度に工事一時中止や延期、客の説得、謝罪…監督管理者にとっては地獄であろう。
俺個人も厄介な客に絡まれたわ(汗)淡々とこなして納得させたら、今度は直接俺を指名して別日に
勝手なスケジュールで呼びつけてきやがった(苦笑)
俺の巧みな話術と正確な手捌きで事無きを得た(笑)
そんな中、俺達の一次会社の責任者である部長が戦線離脱した。
理由を聞いても中々答えない主任のI君。
数日後、I君と2人きりになった時に再度理由を尋ねてみた。
どうやら「鬱病」との診断を受け、自宅療養になったとの事だった。
俺は衝撃を受けたと同時に首を傾げたな。
その部長、心の病とは縁の無い人だと思ってたから。
誰にでも鬱状態に陥る事はある。
物事に絶対は無い。明日は我が身と捉えても言い過ぎでは無い。
この現場が原因なのかは分からない。抱えてる問題はそれぞれ違う。
恐らく知らず知らずの内に心と体を蝕んで行くのであろう。
己と対峙する以外は活路を見出せないのであろうか…
そんなエネルギーも残されていないんだろうな。
デリケートな問題。まさに現代病の最たるモノ。
今回感じたのは、ハートの強さってのは全く関係無いって事。
楽観的な人間や愚鈍な人だって関係無く陥る危険性があるんだ。
でも恐怖に慄いてても仕方が無い。
日々前進あるのみ。
崩れそうな時は歩を止め、一時道を逸らす。
己を支えるのは己のみ。
う~ん…俺じゃあ誰も救えねーよな(笑)
俺は俺を救う!…納得。
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- 2012/02/13(月) 01:01:50|
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