昨日は朝から南麻布の某ビルからの修理依頼。
ここは過去にも度々訪れてる現場。
今回もまあ普段通りにこなせるだろうと淡々と修理開始。
ドイツG社製の金具類を搭載したウチの親会社ブランドのサッシ。
内倒しと横スライドが可能な「シーベキップ」なる代物。
緻密な設計と複雑かつ斬新な構造。
『流石はドイツ人だぜ!』と俺の中での勝手なドイツ人イメージを
想像した上で敬意を払う(笑)
この数時間後には憎き代物に変貌するとも知らずに…
このタイプの製品の修理は数をこなしてるんでマニュアルや図面が無くても
クリアしてきたんだけども、この日はどうも様子がおかしいのである。
先方の予算の都合上、パーツ一式交換ではなく不良個所のみのブツ切り交換。
これが落とし穴だったんだな。
既存のパーツは現行品では無い為、互換性のあるニューモデルを取り付けた。
当然サッシ障子部の外周にキッチリと納まった。
あれ?閉鎖不可能だ!?何でだ?
ここから迷宮入り(苦笑)
何度も外しては付け直し、寸法の確認をし枠に吊り込む。
普段は温厚な後輩もイライラと焦りの色が。
だってこの日は10部屋修理しなくてはならないんだぜ!
しかも各テナントの指定時間を守った上でさ。
取っ掛かりで撃沈。時間は既に16時(涙)
先ずは原因を探り出さねばと半ば強引に一つのパーツを犯人に仕立て上げる(笑)
そして設計部署と施工部署の担当と対策を練ってから出直すと判断しその旨を伝える。
俺達が出来る事はやり尽くした。気分は悪いがサッシ修理は蓋を開けてみなけりゃ分からない
側面があるから素直に気持ちを切り替える。
先方の管理会社としては何としても本日中に工事完了して欲しかった様であった。
まあそりゃそーだわな。頭下げましたよ。う~ん残念。
とりあえず16時と18時指定の部屋は『犯人パーツ』を使用しないで修理出来るので
早速取り掛かった。
…が、あれ?今度は閉鎖困難!?
こちらは交換パーツ以外の個所に原因があると仮定して雨仕舞だけして18時からの部屋へ。
誤解しないで欲しい。やっつけ仕事じゃないから!(笑)
あ~何て物造りやがったんだドイツ人!
今夜は19:30に下北沢にて旧知の役者Aシの舞台公演を観に行く予定だったが
完全に諦めた…
意気消沈しながらも3カ所目に取り掛かる。
何故かスッキリとしっかりと作動!これよ!これを待ってたんだ(笑)
全く同じ工程辿ってるのによ、分からん!こんな事初めてだったぜ。
とにかく本日は一旦作業終了。んで現在20時を少しまわったトコ。
広尾で降ろしてもらい渋谷に出て井の頭線で下北沢に向かった。
Aシの公演はもしかしたら最後になるかもと聞いていたんで
どうしても顔合わせたかった。お詫びもしたい。
先に公演を観ていた役者時代の仲間であったICHIUと合流し
公演終了後に会場外に出てきたAシにお詫びをし暫し談笑。
その後はICHIUとそのまま下北沢で酒を酌み交わす。
終電もそっちのけで語り明かしたぜ。
そのうち目蓋が落ちてきてお開きになる。
長~い1日だったなあ(苦笑)
この日の俺が疲労困憊だったのはあくまでドイツ人技術者のせいだって事にしよう(笑)
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- 2011/11/13(日) 22:17:20|
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