昨夜の続き。
前述では敢えて「内部告発」によるタレこみと表現したが、購入者が送り込んだ人物の線もある。
これはあくまで俺の憶測である。社内の人間だよ恐らく。
ただ、このタレこみが巨大企業2社に甚大なる損害をもたらす結果となる。
金銭的な面だけでは無い。ブランドへの信頼は失墜する事となる。
この告発者の存在が無ければ…明るみにはならなかったであろう。
きっと今頃は仕上げ工事の最終段階だったんだろうな。
聞いた話によると、最初の設計図には問題無くあった設備配管の部分が施工図に落とし込む段階で消えていたっつー嘘みたいな話。
んでそのまま工事は進んで行くと…ありえないよな!?
購入者への説明会には現場所長と副所長が欠席。理由は入院した為だって(苦笑)
こんな安っぽいTVドラマみたいな展開って現実にあるんだな。
…て言うより、現実は更に汚く醜いものだ。
ここ数年、有名ホテルや料亭、レストラン等による食品の産地偽装問題。
かつて世間を騒がせたある建築士による耐震強度偽装問題。
昨年の秋には千葉県某所にて、大手M不動産とスーパーゼネコンS建設のタッグによる高級ブランドタワーマンション
が引渡し延期※鉄筋の数が合わなかった為 の事態になり、これも大問題となった。
…ブランドって何だろうな。
都心の何億もするマンションと郊外の庶民派マンションも施工する業者は一緒だぞ(笑)
同じゼネコンであれば尚更だ。
価格の違いは土地代の差が歴然。後は内外装の建材に多少良いモノを使ってる位かな。
表向きは躯体にも差が有る様な口ぶりだけども、蓋を開けてみれば…ご覧の有様ですわ。
施主は削りに削った予算で発注し、請負ったゼネコンは更に削った予算で協力会社(下請け)に振る。
現場で施工する者は、更に削られた予算と極限まで短縮された工期内に各々の仕事を納める。
その間、売主サイドの広告はブランドの付加価値を上げる為に過剰なまでのプロモーションをし、営業は竣工前に
全室売り切る様にあの手この手で奔走する。
…で、完成したモノがこれですよ!これが我が国の最高峰のマンションです(笑)
俺達の様な施工に携わる人間は、自分らの関わる業界を貶める言動や仕事はしたくないさ。
ブランドだろうが田舎の小規模マンションだろうが、同じクオリティの仕事をしてるんだ。
これだけは胸を張って言える。
俺は新築専門ではないが、渋谷区内の某高級マンションの仕上げ工事に取付で参加した事がある。
やはりK建設の現場だった。そこで目の当りにしたのは、杜撰な現場管理とハリボテ全開の造り、そして嘘ばかりの図面(笑)
以前から実しやかに囁かれていたが、スーパーゼネコンはマンション建設では本気出さない(苦笑)
まるで地方興行で手を抜く昔の新日本プロレスの様だな(笑)
検査ばかりが厳しくなって、耳に入る言葉は赤字が~工期が~…だ。
疲弊するのは現場の人間だけだ。
それでも構造は変わらない。弱肉強食の世界。
代わりなんて幾らでも居るぜってのが今までの常識だった。
ところが、そういつまでもこんな状況が続く訳無いよな?
現場の人材はおろか、お客さんまでも蔑ろにしてきた結果があらゆる形となって露呈し始めてる。
何が悪い?ゼネコンか?施主か?政治か?教育か?
…どれも違う。社会構造自体に限界が近づいてる。
モノの価値を見誤ったままの大人が社会を形成している。
ブランドや流行りモノにひれ伏し翻弄される大人が大量生産されてるぜ。
また長文になった(笑)
続きは珍しくその3で。もう少し言いたい事があるからさ。
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- 2014/02/07(金) 00:19:53|
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